ライオンと魔女

ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)

ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)

 映画に行く前に十数年ぶりに再読。
 感想は後で。
 面白かった! 小学4・5年以上向きとはなっているけれど,今読んでも充分読むのに耐える作品です。面白い作品はいつ読んでも面白いんだろうな,きっと。
 あらすじは忘れているようで覚えているようでやっぱり細部は忘れていました。サンタクロースが出る件なんぞ,まるっきり覚えていなかったもの。兄妹たちに贈り物をするのってアスランだと思いこんでた。
 超格好良かったのが白い魔女の秘密警察の長,灰色オオカミのモーグリム! 出番は少ないけど,エドマンドに対する警告のひと言がしびれます。それから格好いいと言えば,兄妹たちの疎開先のえらい学者先生*1を忘れるわけにはいかない。この人の言葉がないと物語が終わった気になれないもの。アスランは昔は好きだったけど,今読むとまんまキリストなのがどうしても気になっちゃう。それが悪いというわけではないし,気にしなければいいとは思うんだけどね。
 そして『指輪物語』でもそうだけど瀬田貞二の訳は味があって好き。巨人のごろごろ八郎太なんて素敵だよな。原語ではどうなってるんだろう。そんなに難しい文章でもなさそうだし,通して原語で読むのもいいかもしんないな。

*1:映画版ではカーク教授ってなってたけど原作の第一作目で名前は出てこなかったような