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- 作者: 物集高音
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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最後まで作品の雰囲気は健在。気分の悪くなるような事件を扱った物語もないわけではないし,救いがたくやるせない物語もあるんだけど,それでも決して後味が悪いわけではない。そりゃまあ,よくもないんだが。今回は特にその手の事件が多いように思われます。惜しむらくは『冥都七事件』では作品を通じる1本の線を感じられたのが,『夭都七事件』『亡都七事件』は単なる短編集のようになってしまっていたこと。悪くはないけど仕掛けを期待していただけに拍子抜けしてしまいました。