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- 作者: 笹本祐一,鈴木雅久
- 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
- 発売日: 2006/02/28
- メディア: 文庫
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もともとオレは《ARIEL》の宇宙人サイドではアバルト・ハウザー艦長が一番好きなキャラです。有能だし,格好いいし,何より苦労性だし。副官のデモノバ参謀とのやりとりは特に好きですね。勿論,ダイアナやシンシアといったお姉さまに虐められてる場面も好きなんだけど。ちなみに地球人サイドで好きなのは岸田博士とみゃあちゃんこと河合美亜。この二人が双璧です。
そのハウザー艦長が10年ぶりに故郷に戻るってのが今回の話ではあるんだが,遂に登場しないままかと思ってたハウザーやダイアナ,シンシア,シェラの母親が満を持して姿を見せています。そしてハウザー家の執事の名前はやっぱりセバスチャン。そんなことじゃないかとは思っていたけれど。前半ではハウザーを取り巻く人間模様が,後半ではある星系を脅かす謎の艦隊の戦闘が楽しめます。そしてオチというか最後の部分が最高。ハウザーの情けなさ,そして腹をくくった時の格好良さを堪能できます。いやマジで格好いいのよ。
まあ何はとまれ,この作品は《ARIEL》のファンしか読まないだろうし,ファンならいつも通りに楽しめるんじゃないかな,と。少なくともオレは大満足。番外編はこれで終わりなのかなあ。まだまだ読み足りないんだけど。何より戦艦オルクスの処遇が決まってないぞ。このままうやむやにされると困る。ハウザーやデモノバ同様にオレも戦艦オルクスに愛着を持ってるんだから。