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- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/07/23
- メディア: 単行本
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収録されている5編のうち特に好きなのは「たまやたまや」と「ねこのばば」。特に「たまやたまや」は幼馴染みの婚約者を巡って奮闘する若旦那の姿が格好いい。最後の切ない感慨も印象的です。一方で「ねこのばば」「茶巾たまご」はあやかしよりも恐ろしい,人間の感情を題材にとった作品。あやかしのほうが純粋な分,余程に親しみを持ってしまいます。
ミステリとしてはごく薄い風味の作品ではありますが,江戸を舞台とした人情作品として楽しめると思います。何より妖怪好きにはたまりません。特に今作では僕の一番好きな妖怪ネコマタが登場してるしなあ。