ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)

ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)

 『しゃばけ』に続く長崎屋の若旦那一太郎を主人公とした大江戸妖怪ミステリ−とでもいいのか−の第二作目で今回は短編集となっています。個人的にはこういった感じの短いお話のほうが雰囲気にあっていてよいと思います。ベストは「空のビードロ」と「仁吉の思い人」の2編。どちらもミステリ風味は弱く,どちらかといえば人情ものといっていいのかも。特に「仁吉の思い人」の報われないささやかな恋物語が好きです(苦笑)。こちらも続きに期待。