驚異の「鉄人」幼虫、雑誌付録に 学研が採用検討

 零下200度の低温に耐え、濃度100%のアルコールも、沸騰したお湯の熱さもへっちゃら。驚くべき生命力をもつアフリカ産の小さな蚊の幼虫が、科学教材として来年にも登場しそうだ。「科学と学習」などで知られる学習研究社(東京都大田区)が、独立行政法人農業生物資源研究所茨城県つくば市)の研究に目をつけ、新雑誌の「ふろく」への採用を検討中だ。

 教材になるのは、アフリカ中部に生息する蚊の仲間、ネムリユスリカの幼虫(全長約7ミリ)。昆虫では唯一、体が乾燥すると代謝が止まって休眠状態となり、水分を得ると息を吹き返す。

 「生命の驚異を感じるのに最適」(学研担当者)と、学研側が同研究所の奥田隆・主任研究官に企画を持ちかけた。今年4月に創刊した小中学生向けの科学雑誌「科学のタマゴ」(税込み1680円)で、「ふろく」に採用する計画だ。同誌は来年4月まで企画が決まっていて、幼虫は、来年5月以降に発売する予定の「第2弾」の目玉企画にする考え。

 欲しいような欲しくないような…。にしても,アフリカ原産の蚊を日本国内に持ち込むのってどうよ? これだけしぶとい生物なら日本の環境にも適応しちゃうんじゃないかしらん。