今週号の『からくりサーカス』を読んで,泣いた。何度も見捨てようとした漫画だけど,こういうどうしようもなく心を振るわすような場面がたまに出てくるから止められない。バスケットを持って童謡を歌いながら,満天の星空の下,黄泉路を歩いていくコロンビーヌの姿は本当に美しい。
 本来,「死」をもって感動させるようなやり方ってのは好きじゃない。ただ『からくりサーカス』の場合,ルシールもファティマもシルベストリもジョージも,そして勿論コロンビーヌも死の間際に己の目的を果たしているからこそ,読んでいて泣きたくなるのだろう。
 これからはオレの一番好きなキャラ阿紫花英了とアルレッキーノがどのようにその旅を終えるのかに注目していきたい。結局,読み続けちゃうんだよな…。主役の勝とエレオノールは大嫌いなのに。