■

快楽の都―グイン・サーガ〈110〉 (ハヤカワ文庫JA)

　ようやく読了。
　面白いんだけどさー。1巻費やしてする内容じゃないでしょう。って，ここのところ毎巻のように書いていますが。豹頭王中原漫遊記クム編がいよいよ佳境に，ってことでいいのかな。初期から名前だけは出ていたクムの剣士ガンダルがいよいよ次巻では登場してきそう。どれくらいの読者が覚えているのかは分からないけど。
　前巻より登場のスイランくんの正体だけは素直に楽しみ。沿外州の出身，もしくは深い関わりがあることは分かっているので，可能性が一番高いのはカメロン率いるドライドン騎士団の誰かなんでしょうか。ただ，剣の腕前がイシュトヴァーンよりも上らしいということがよく分からん。そんな手練れをカメロンはまだ抱えているんでしょうか。
　次巻は『タイスの魔剣士』だとか。作者様の言によると大きく物語が動き始めるらしいので，ちょっとだけ期待しようと思います。誇大表現を多用する妄想狂だけにあんまり信用も出来ないんだけど。