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- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/08/31
- メディア: Video Game
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キャラクターデザインはあんまり好きじゃない。burst error PLUSのときとも違う原画家だが,個人的にはZEROやTFAのころのほうの印象が強い。小次郎はともかくとしてまりなと弥生,氷室には違和感がある。もし次があるならこの原画家ではないほうがいい。
シナリオについてはどう書いてもネタバレになるので以下へどうぞ。
今までは陽性の印象があったEVEだが,今回に関しては終始重苦しい雰囲気が漂っている。特に小湊と初海の因縁の件は最悪。個人的には子供が犠牲となる犯罪に対して,生理的な拒絶感をもよおしてしまうのだが,この件については本気で吐き気がしてきた。初海が狂気へと走ったことも理解出来る。そして,自分が同様の目にあったら,彼女と同じく犯人にではなく,人間という種そのものに対して,深い絶望と憎悪を抱くことになるだろう。
事件自体はEVEシリーズらしくクローンを通して生命倫理を考えさせるもの。初海の狂気の計画を決して理解することは出来ないが,彼女に対しては本当に哀しさを覚えてしまう。
ただひとつ,安心したのはこれまで登場人物のほとんどが死んで終わっていたEVEシリーズにしては珍しくエフィとアルトが生き残ったこと。やりきれなさに溢れる今回の事件の中で,そのことだけが本当に救いだった。