中原は西も東も南も北もバカであふれかえっている(感想終わり)。
 ……というのはさすがにあんまりか。と言っても語るべきことが何もないのよ,この巻は。まあ他の巻だって特段語ることに満ちてるわけじゃないんだけど。まるで話が進まない,のは登場人物一覧に豹頭王がいないから推測は出来てたけど,まさか本当に存在意義のない巻だとは思わなんだ。この巻を読まなくて,次の巻を読んでも問題なし。いや精神衛生上そちらのほうがよいかもしれぬ。とにかくリンダとレムスの会話を読むのが苦痛で仕方ない。これは何の苦行ですか? リンダもまるっき魅力のない女性になっちまったなあ。作者が言葉で飾れば飾るほど空虚な存在に見えてしまう。同じことはイシュトヴァーンとカメロンについても言えるけど。アキレウスとハゾスを擁するケイロニアがマシに見えるぜ! 比較級だけどな!
 今回の収穫はレントの白薔薇アレン・ドルフュスに関する言及くらいか。好きなキャラではあるんだけど,今の状態で登場して欲しくはないな。
 以下ネタバレ
 リンダの予言にある吟遊詩人はマリウスとして,光の王子はスーティで闇の王子はドリアンでOK? レムスがパロ中興の祖というネタを作者が覚えていたことにびっくりだ。