2006-01-09 ■ 本 感想 ラインの虜囚 (ミステリーランド)作者: 田中芳樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/07/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (62件) を見る 19世紀ヨーロッパを舞台にした冒険小説,ってだけでアレクサンドル・デュマで育った身としては燃えるものを感じてしまうのだけど,そのデュマ自身が主人公のひとりだったりするわけで。他にもジャン・ラフィートや勇将ジェラールなんかも登場して,その筋の人なら大喜びです。特にコナン・ドイルの愛好家としては勇将ジェラールの登場が嬉しい。 物語としては先が見えちゃう凡庸なもの。ただし,少年少女向けということも考えれば,これでいいのかもしれません。これをとっかかりに『三銃士』や『モンテ・クリスト伯』なんかを読んでくれれば嬉しいなあ,と思います。