笹本祐一『ARIEL番外編(1) 侵略会社の新戦艦』

評価:★★★★
 宇宙人側から見たARIEL番外編の第一弾。というわけでハウザー艦長の苦労が本編よりも5割増以上になっています。ゲルニクス社から提供された,というかダイアナがトムから巻き上げた新造艦ルキフェラスにまつわる顛末を描いており,ほぼ全編に渡って戦闘が繰り広げられている。素直に面白かったのだけど,敢えて不満をあげるならば,かつての旗艦オルクスの扱いくらいだろうか。もっとも以降の巻でフォローは入りそうだが。
 後書きで書かれていた笹本祐一の仕事予定のうち完全新作とリニューアル再刊ってのが気になる。どうでもいいが『星のパイロット』の続刊は出ないのだろうか。